平成の記憶 地域:日本全国刀剣のおわすところ

刀と旅行と二次萌えはワイのガソリンじゃ〜(ハイオク)

きっかけは、会津兼定でした ~4.22兼定事件~

 

前にもブログに書いたとおり、私が初めて拝見しにうかがった刀は土方歳三資料館の会津十一代兼定で、実物の刀に興味を持つに至る最初のきっかけとなった刀なのですが、

この度またしても方向性を変えざるを得ない事態が会津兼定に関連しておこりましたのでご報告いたします。

 

(日記かよ)

(※日記です)

 

 

刀の勉強のやり方を変えようと思うのです。

 (参考までに今までの勉強のスタンス、方法 ↓

刀の勉強の方向性、スタンスについて - 平成の記憶 地域:日本全国刀剣のおわすところ)

 

※勉強の方法が変わるだけで、目指すところはさほど変わっておりません。

ただ、とにかく働きを見つけられるようになるというよりは、若干個々の刀工についての学びが増えるかな?といったところ。

 

 

量より質

 

前々から各地に刀を拝見しにうかがうことで勉強する、そんな生活を続ける中で言われておりました。

「いくら数見たって勉強にはならない」

「1ヶ月に数口でいいから徹底的に覚えろ」

 

要は、あっちこっちに刀拝見しに行くの、疲れるし刀の勉強には大してならないし、やめた方がいいんじゃない?

 

ってアドバイスを何度か頂いていたのでした。

 

 

佐藤寒山先生がおっしゃってた話だと聞いたかな、

ご自身のところの(刀剣博物館の?)学芸員に、こう教えていらしたそうです。


一か月に5口、いや3口でいい、覚えろ、と。


新人であろうが月に何百口も刀を見ているはずの方々に対してです。

数よりも質であり、それが刀の勉強においては一番の近道であると指導なさっていたのですね。

 

 

去年の年末くらいの段階で、言われずともそれには気づき始めていました。


当然ながら数見ればいいってものではないんですよね。
頭の中がごちゃごちゃになって終わりですし、現状すでに頭は常にごちゃごちゃです笑

 

あとは展示の場合、どうしてもガラスケース越しだと見えるものに限界がありますし、

ライトや角度がちゃんとされていないところも多いので、せっかくうかがってもあまり見えないことも多々あります。

 

うかがうこと自体が楽しいですし拝見させていただけるだけでありがたいので、それでも全然いいのですが、

「勉強」として効率的、効果的かと言うと決してそうではないと思います。

 


それは重々わかっていました。

 

というか今のようにあちこち行きまくるようになって数ヶ月もすればなんとなーくわかってきます。

 


刀について本気で勉強したいのなら、これではいけないと。

 

 

(――ただ、初期の勉強の前段階、準備のようなものとして私には有効かつ必要な過程だったと思います。


刀とはこういうものなんだ、或いは鑑賞会・勉強会とはこういうものなんだ、

というおおまかな雰囲気や全体像を、色々な場所で数を拝見することでつかむことができましたので。

 

また、その過程を経た結果、量より質だ!勉強法を変えねばならない!と納得して心から思えるのと、

その過程を経ずに誰かに押し付けられてそうするのとでは全くモチベーションが違いますものね。)

 

 

4.22兼定事件


それが決定づけられたのが先日の勉強会でした。

鑑定刀の一口として2週間前に拝見したばかりの刀があったのです。

 

 

會藩臣 和泉守兼定。

 

 

きれいな柾目で三本杉という、とっても特徴的かつわかりやすい刀でした。


しかもそれを2週間前に私は「はあ~きれいだな~」と思って鑑賞していたのです。

柾目が細かく詰んで美しく、きらきらと輝く刀でした。

 

 

入札鑑定中、いつものようにわからんわからんと唸っている私に、


 「これはあなたなら即答で当たりですよ」

私「えっ…もしかして私これ拝見したことあります…?」

 「うん」


なーんて大ヒントをいただいたのにわからず、2回目でようやく当たりをとったという体たらく。

正解した後でもなお、いつ拝見したのか、どれだったのかは

しばらくわからずじまいだったのでした。


初見時と2回目では場所が違うので、環境が異なると刀の見え方はだいぶ変わります。

 

とはいえ、見知りなのです。

※入札鑑定において、以前にも拝見したことのある刀が出ることがあり、それを「見知り」と言います。

 

 

悔しいなあ・・・でもこれほんとなんなんだろ。

 

 

そんな事を考えつつやっとぴんときたのは入札鑑定終了後。

 

茎を開け、銘を含めて改めて鑑賞できる時間、

最後の最後に時間が残り少ないことがわかっていたので

じっくりではなくかるーい気持ちで、

言い方を変えればどこかぼーっと気を抜いて鑑賞していたのですね。

 

そこでやっと「これあの時のあの刀だ!」と記憶にある刀と合致したのです。

 


ショックでした。


・ほんの2週間にじっくり鑑賞した刀を見知りと気づかず、1札目で当たりがとれなかったこと


・それが自分が多少なりともきれいだと思い、しかも特徴的だったため、どちらかというと印象に残っていた刀だったこと

 

これらもショックだった原因ではあるのですが、

見知りなのに当てられなかったことは以前にもあるので笑、

 

一番大きかったのは、

 

・自分ではじっくり鑑賞していたつもりだったのに、入札鑑定以外の場では実際はどこか気を抜いてしか刀を見ていなかったのだということ

 

 

これに気づいて愕然としたのです。

 

ぼーっと拝見していた時の刀は記憶にあるあの刀と同じで、

入札鑑定中に真剣に拝見していた時の姿とは全く一致しなかったのですから。

 

 

遠征生活卒業

 

こんな事件(笑)がおきまして、私は決めました。

 

・入札鑑定を中心とした勉強にシフトしよう

・刀を拝見しに博物館・美術館へ行きまくるのはやめよう

・刀の鑑賞会・勉強会への参加も数をしぼろう

 


去年の年末の段階でそうすべきだとわかってはいたのですが

遠征が楽しすぎてすぱっと卒業する踏ん切りがつかなかったのですね。

 

 

でも、やめます。

 

もっと腰を据えて一口一口に向き合い、10年経とうがその一口をありありと思い出せるような、そんな勉強をしていきたいと思います。

 


よくよく考えてみれば、私が刀をちゃんと勉強したいと思うようになった頃

こうありたいと望んだ姿そのものなのですよね、それって。

 

一口一口の刀を細部までつぶさに鑑賞できるようになって、

あたかもその一口を脳内に存在させているかのようなレベルで記憶し、理解できる、

そんな目が欲しい。そのための知識が欲しい。

 

私が勉強しようと思うようになった元々の願望ってそんな感じだったのです。

 

遠征が楽しすぎて色々な鑑賞会にお邪魔するのが嬉しすぎて

そんなことが置き去りになりかけていました。

 

 

なので、やめます。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・でも旅行は行きます(あれ?笑)

 

 

 

今後のスタンスについて やることとやらないこと


ここ最近諸事情で遠出できない日々を過ごしていたのですが

遠出の楽しさを知ってしまった身にはまあストレス溜まりますね!笑

 

完全に遠出なしにするのは無理だなと悟ったので、

勉強ではなくそれこそ「○○(刀)に会いに行く」ような気分で、

刀の展示に合わせたりしての旅行はこれからもしていきたいと思います。

 

まあただ行っても月1回以下くらいかな~。

 

 

●勉強会鑑賞会につきましては基本的に数を絞ります。

いずれ、数を見るべき時期が必ずくるから、と言われたことがありまして、

それもまたその時期が来れば自ずとわかるのでしょう。

 

それまでは1か月3口、多くても5口にしぼって深く学ぶ、

そういった勉強にしていきたいと思っております。

 


●また、初心者向けの講座や体験イベント等に関しましても、

私のように一応は頻繁に刀に触れることができる生活をしている人間よりも

完全に初めてだとか、最近興味を持って、とか

そういう本当の初心者、未経験者さんが参加すべきであって

私なんぞがそういう方のための貴重な1枠を奪ってしまうべきではないと最近強く思うようになりまして、

基本的に参加しないようにしようと思っております。

 

でも面白そうなら行っちゃうかも・・すみません笑

 

 

●それから展示情報の個人的まとめガントチャートですが、

遠征の数が減るとは言ってもまだまだ私が使うので更新はいたします。

ただ、今までよりもさらにはしょったり更新が遅くなったりする可能性は否めませんのでご了承くださいませ。

 


あ、いわゆる勉強以外での、刀を色々な側面から理解したい、楽しみたい。

そういった活動はしていきます。

むしろ遠征に費やす時間が減る分、そちらは増やしていきたいです。


ゴザ切りも上手くなりたいですし、研磨ももっと教えていただきたい。

押形もとれるようになりたいですし、本も読まなくては。

学んだことのアウトプットもしていきたいです。

 

あとは今までのレポをきちんと残したいので、

溜めまくっているそれもゆっくり消化していこうと思います。

 

 

ので、遠征卒業したブログのタイトルじゃねーぞ!って感じなんですけれど、

レポしきるまではとりあえずこのタイトルのままでいこうかな~なんて考えております。

 

 

きっかけは、会津兼定でした

 

長くなりましたがそんな感じで、今後の勉強の方法変更のご報告でした。


完全なる日記でしたが、お読みくださりありがとうございました。

 

 

刀の世界って御縁で満ち溢れていて、

面白いなあ不思議だなあありがたいなあと思うことだらけなのですが、

刀を目的に遠征し始めるきっかけとなったのも会津兼定なら

遠征三昧を卒業するきっかけになったのも会津兼定なのでした。

 

そもそも、とうらぶにおけるキャラクターとしての推しが歌仙兼定で、なおかつ初期刀でもあります。

 

私は新撰組についてはよくわかりませんが、兼定つながりで興味を持ち、

兼さんのことも好きだったのです。

 

そのモチーフ元でなければ、いくら近くても、昔に何度かうかがったことのある土方歳三資料館でも、

刀を拝見しに行ってみようなんて思いもしなかったかもしれません。

 

そう考えるとすべてがどこか必然のようなところでもって動いていて、

この決断もその大きな流れの中にあるような気もしたりしています。

 

 

このまま刀の世界のもっともっと面白いところまで行きつけたらいいな。

 

なんて、そんなことを考えながら。

皆さんもそれぞれのやり方で刀ライフ楽しんでいきましょうね!

 

ではまた。(最近やっと読み始めた入門用の本↓)

 

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