きっかけは、会津兼定でした ~4.22兼定事件~
前にもブログに書いたとおり、私が初めて拝見しにうかがった刀は土方歳三資料館の会津十一代兼定で、実物の刀に興味を持つに至る最初のきっかけとなった刀なのですが、
この度またしても方向性を変えざるを得ない事態が会津兼定に関連しておこりましたのでご報告いたします。
(日記かよ)
(※日記です)
刀の勉強のやり方を変えようと思うのです。
(参考までに今までの勉強のスタンス、方法 ↓
刀の勉強の方向性、スタンスについて - 平成の記憶 地域:日本全国刀剣のおわすところ)
※勉強の方法が変わるだけで、目指すところはさほど変わっておりません。
ただ、とにかく働きを見つけられるようになるというよりは、若干個々の刀工についての学びが増えるかな?といったところ。
量より質
前々から各地に刀を拝見しにうかがうことで勉強する、そんな生活を続ける中で言われておりました。
「いくら数見たって勉強にはならない」
「1ヶ月に数口でいいから徹底的に覚えろ」
要は、あっちこっちに刀拝見しに行くの、疲れるし刀の勉強には大してならないし、やめた方がいいんじゃない?
ってアドバイスを何度か頂いていたのでした。
佐藤寒山先生がおっしゃってた話だと聞いたかな、
ご自身のところの(刀剣博物館の?)学芸員に、こう教えていらしたそうです。
一か月に5口、いや3口でいい、覚えろ、と。
新人であろうが月に何百口も刀を見ているはずの方々に対してです。
数よりも質であり、それが刀の勉強においては一番の近道であると指導なさっていたのですね。
去年の年末くらいの段階で、言われずともそれには気づき始めていました。
当然ながら数見ればいいってものではないんですよね。
頭の中がごちゃごちゃになって終わりですし、現状すでに頭は常にごちゃごちゃです笑
あとは展示の場合、どうしてもガラスケース越しだと見えるものに限界がありますし、
ライトや角度がちゃんとされていないところも多いので、せっかくうかがってもあまり見えないことも多々あります。
うかがうこと自体が楽しいですし拝見させていただけるだけでありがたいので、それでも全然いいのですが、
「勉強」として効率的、効果的かと言うと決してそうではないと思います。
それは重々わかっていました。
というか今のようにあちこち行きまくるようになって数ヶ月もすればなんとなーくわかってきます。
刀について本気で勉強したいのなら、これではいけないと。
(――ただ、初期の勉強の前段階、準備のようなものとして私には有効かつ必要な過程だったと思います。
刀とはこういうものなんだ、或いは鑑賞会・勉強会とはこういうものなんだ、
というおおまかな雰囲気や全体像を、色々な場所で数を拝見することでつかむことができましたので。
また、その過程を経た結果、量より質だ!勉強法を変えねばならない!と納得して心から思えるのと、
その過程を経ずに誰かに押し付けられてそうするのとでは全くモチベーションが違いますものね。)
4.22兼定事件
それが決定づけられたのが先日の勉強会でした。
鑑定刀の一口として2週間前に拝見したばかりの刀があったのです。
會藩臣 和泉守兼定。
きれいな柾目で三本杉という、とっても特徴的かつわかりやすい刀でした。
しかもそれを2週間前に私は「はあ~きれいだな~」と思って鑑賞していたのです。
柾目が細かく詰んで美しく、きらきらと輝く刀でした。
入札鑑定中、いつものようにわからんわからんと唸っている私に、
「これはあなたなら即答で当たりですよ」
私「えっ…もしかして私これ拝見したことあります…?」
「うん」
なーんて大ヒントをいただいたのにわからず、2回目でようやく当たりをとったという体たらく。
正解した後でもなお、いつ拝見したのか、どれだったのかは
しばらくわからずじまいだったのでした。
初見時と2回目では場所が違うので、環境が異なると刀の見え方はだいぶ変わります。
とはいえ、見知りなのです。
※入札鑑定において、以前にも拝見したことのある刀が出ることがあり、それを「見知り」と言います。
悔しいなあ・・・でもこれほんとなんなんだろ。
そんな事を考えつつやっとぴんときたのは入札鑑定終了後。
茎を開け、銘を含めて改めて鑑賞できる時間、
最後の最後に時間が残り少ないことがわかっていたので
じっくりではなくかるーい気持ちで、
言い方を変えればどこかぼーっと気を抜いて鑑賞していたのですね。
そこでやっと「これあの時のあの刀だ!」と記憶にある刀と合致したのです。
ショックでした。
・ほんの2週間にじっくり鑑賞した刀を見知りと気づかず、1札目で当たりがとれなかったこと
・それが自分が多少なりともきれいだと思い、しかも特徴的だったため、どちらかというと印象に残っていた刀だったこと
これらもショックだった原因ではあるのですが、
見知りなのに当てられなかったことは以前にもあるので笑、
一番大きかったのは、
・自分ではじっくり鑑賞していたつもりだったのに、入札鑑定以外の場では実際はどこか気を抜いてしか刀を見ていなかったのだということ
これに気づいて愕然としたのです。
ぼーっと拝見していた時の刀は記憶にあるあの刀と同じで、
入札鑑定中に真剣に拝見していた時の姿とは全く一致しなかったのですから。
遠征生活卒業
こんな事件(笑)がおきまして、私は決めました。
・入札鑑定を中心とした勉強にシフトしよう
・刀を拝見しに博物館・美術館へ行きまくるのはやめよう
・刀の鑑賞会・勉強会への参加も数をしぼろう
去年の年末の段階でそうすべきだとわかってはいたのですが
遠征が楽しすぎてすぱっと卒業する踏ん切りがつかなかったのですね。
でも、やめます。
もっと腰を据えて一口一口に向き合い、10年経とうがその一口をありありと思い出せるような、そんな勉強をしていきたいと思います。
よくよく考えてみれば、私が刀をちゃんと勉強したいと思うようになった頃
こうありたいと望んだ姿そのものなのですよね、それって。
一口一口の刀を細部までつぶさに鑑賞できるようになって、
あたかもその一口を脳内に存在させているかのようなレベルで記憶し、理解できる、
そんな目が欲しい。そのための知識が欲しい。
私が勉強しようと思うようになった元々の願望ってそんな感じだったのです。
遠征が楽しすぎて色々な鑑賞会にお邪魔するのが嬉しすぎて
そんなことが置き去りになりかけていました。
なので、やめます。
・・・・・・・・・・・・・でも旅行は行きます(あれ?笑)
今後のスタンスについて やることとやらないこと
ここ最近諸事情で遠出できない日々を過ごしていたのですが
遠出の楽しさを知ってしまった身にはまあストレス溜まりますね!笑
完全に遠出なしにするのは無理だなと悟ったので、
勉強ではなくそれこそ「○○(刀)に会いに行く」ような気分で、
刀の展示に合わせたりしての旅行はこれからもしていきたいと思います。
まあただ行っても月1回以下くらいかな~。
●勉強会鑑賞会につきましては基本的に数を絞ります。
いずれ、数を見るべき時期が必ずくるから、と言われたことがありまして、
それもまたその時期が来れば自ずとわかるのでしょう。
それまでは1か月3口、多くても5口にしぼって深く学ぶ、
そういった勉強にしていきたいと思っております。
●また、初心者向けの講座や体験イベント等に関しましても、
私のように一応は頻繁に刀に触れることができる生活をしている人間よりも
完全に初めてだとか、最近興味を持って、とか
そういう本当の初心者、未経験者さんが参加すべきであって
私なんぞがそういう方のための貴重な1枠を奪ってしまうべきではないと最近強く思うようになりまして、
基本的に参加しないようにしようと思っております。
でも面白そうなら行っちゃうかも・・すみません笑
●それから展示情報の個人的まとめガントチャートですが、
遠征の数が減るとは言ってもまだまだ私が使うので更新はいたします。
ただ、今までよりもさらにはしょったり更新が遅くなったりする可能性は否めませんのでご了承くださいませ。
あ、いわゆる勉強以外での、刀を色々な側面から理解したい、楽しみたい。
そういった活動はしていきます。
むしろ遠征に費やす時間が減る分、そちらは増やしていきたいです。
ゴザ切りも上手くなりたいですし、研磨ももっと教えていただきたい。
押形もとれるようになりたいですし、本も読まなくては。
学んだことのアウトプットもしていきたいです。
あとは今までのレポをきちんと残したいので、
溜めまくっているそれもゆっくり消化していこうと思います。
ので、遠征卒業したブログのタイトルじゃねーぞ!って感じなんですけれど、
レポしきるまではとりあえずこのタイトルのままでいこうかな~なんて考えております。
きっかけは、会津兼定でした
長くなりましたがそんな感じで、今後の勉強の方法変更のご報告でした。
完全なる日記でしたが、お読みくださりありがとうございました。
刀の世界って御縁で満ち溢れていて、
面白いなあ不思議だなあありがたいなあと思うことだらけなのですが、
刀を目的に遠征し始めるきっかけとなったのも会津兼定なら
遠征三昧を卒業するきっかけになったのも会津兼定なのでした。
そもそも、とうらぶにおけるキャラクターとしての推しが歌仙兼定で、なおかつ初期刀でもあります。
私は新撰組についてはよくわかりませんが、兼定つながりで興味を持ち、
兼さんのことも好きだったのです。
そのモチーフ元でなければ、いくら近くても、昔に何度かうかがったことのある土方歳三資料館でも、
刀を拝見しに行ってみようなんて思いもしなかったかもしれません。
そう考えるとすべてがどこか必然のようなところでもって動いていて、
この決断もその大きな流れの中にあるような気もしたりしています。
このまま刀の世界のもっともっと面白いところまで行きつけたらいいな。
なんて、そんなことを考えながら。
皆さんもそれぞれのやり方で刀ライフ楽しんでいきましょうね!
ではまた。(最近やっと読み始めた入門用の本↓)
刀剣展示等スケジュールまとめ(更新チェック用)
現状、更新の有無がわかりにくいのでこのページを設けました。
概要、注意点、使い方等は以下のページで一度ご確認くださるとよろしいかと。
刀剣展示等スケジュールまとめ(使い方編) - 平成の記憶 地域:日本全国刀剣のおわすところ
また、常設展示が入りきらないためこちらに合わせて記載します。
あまりに遠い日程の予定、内容が未定すぎるものもこちらにメモしておきたいと思います。
http://minna-de-gantt.com/gantt/main/?cid=20EcXLDl9p
パスワード「katana」
最終更新日時:2017-01-07 23:50:38
だいぶ先の展示
常設展示
- 北海道/坂本龍馬記念館
- 岩手/一関市博物館 (展示替えあり?)
- 岩手/奥州文庫 刀剣美術館 ※4~11月開館
- 宮城/瑞厳寺 大脇指 安定?
- 山形/蟹仙洞
- 山形/出羽三山歴史博物館 月山
- 東京/日枝神社
- 東京/靖国神社・遊就館
- 東京/明治神宮
- 東京/乃木神社?
- 神奈川/箱根神社 *赤木柄短刀
- 京都/国際漫画ミュージアム/壬生義士伝に登場する大和守安定 (期間限定?)
- 京都/霊山歴史館/ 大和守源秀国
- 兵庫/尼信会館
- 広島/広島城/ 日本号写し等
- 広島/安芸高田市歴史民俗博物館
- 鳥取/渡辺美術館/ *浦島虎徹押形販売 (刀剣展示は不明)
- 徳島/海陽町立博物館/ 海部刀
- 宮崎/綾国際クラフトの城
- 宮崎/飫肥城歴史資料館
- 佐賀/祐徳稲荷神社・祐徳博物館
- 佐賀/佐賀県立博物館
- 佐賀/佐賀城 (時々刀剣展示?)
- 長崎/長崎歴史文化博物館
※常設で展示替えあり
- 東京/東京国立博物館
1階刀剣 現在の展示 11/15~2/5 厚藤四郎等
2階武士の装い 現在の展示 1/2~3/12
期間等の詳細が未確定、展示実績ありの施設・展示情報
- 山梨/恵林寺
- 青森/えさし郷土文化館
- 宮城/登米懐古館
- 宮城/中鉢美術館/ *大倶利伽羅 (薬師寺での展示終了後?)
- 福島県/酒井美術刀剣館 ※お店?
- 富山/富山市立天文台/流星刀 (毎年4、5月頃?)
- 京都/大覚寺門跡/ *膝丸 (秋頃?)→未確定だがリスト反映済
- 大阪/大阪歴史博物館/刀絵図と日本刀の美 (2017年1月頃?)
- 長崎/島原城/ (毎年1月に刀剣展?)
- 鹿児島/照国神社/ 国宝・国宗 (毎年1、8月)→8月公開期間リスト反映済
※期間限定だが定期的なもの
刀剣の展示ではないが、刀に関連するもの(毎年)
- 3月頃 JFEスチール見学(予約は1月頃から)
- 5月頃 広島/庄原 たたら
- 10月後半~11月 岡山/新見 たたら
刀があまり関係ないもの(笑)
- 6/1~東京/タイムドーム明石/「Seasons~ 星降る水面~」ナレーション斉藤壮馬
刀剣展示等スケジュールまとめ(使い方編)
※沢山RT・閲覧いただいているところ大変恐縮なのですが、
macでの表示にものすごい時間がかかるということが判明しまして
やはり別サービスに移行すべきかな、という方向に考えが傾いております。
とはいえ、筆者がしばらくこの表に注力できる時間が少ないため、
当面はこちらの表を使って行く予定です。
ご不便おかけします。
遠征は好きかーーーッッ??!!!!!!!!!
(おーーーーー!!!)
全国各地に刀を見に行きたいかーーーッッッ???!!!!!!!!!
(おおおーーーーーーーー!!!!)
というわけで、個人的に全国の刀剣展示等の情報をまとめたものを、どなたかのお役に少しでも立てればいいなあなんて思いまして公開しております。
遠征に行き始めてしばらくは、今ほどの展示数がなかったのと、遠出は1か月に1回くらいかな~なんてのんきに構えてやっていたので、展示情報まとめなど不要だったのですが、
とにかく行けるだけうかがって勉強しよう!という考えになってからというもの、これがないと予定が立てられない体になってしまいました。
Twitterでは基本的にいつもトップに固定するようにしていますが、使い方等言葉足らずになってしまいがちなのでこういった紹介ページを設けてみることにしました。
形式について
「ガントチャート」という形式です。
本来は作業の予定、進捗などを管理するための表ですが、これが会期を一覧で把握するのに、私にはとてもわかりやすいのです。
こんな感じになっています。横スクロールで先の日付が確認でき、縦はおおまかに北から南の順で都道府県別に展示情報を並べています。
使用しているサービス「みんなでガント」について
ガントチャートを無料で利用できるサービスはいくつかあります。
が、私が探したところ、スマホからも閲覧・更新できるサービスは「みんなでガント」だけのようだったのですよね。
もう半年も前のことなので、現状は変わっているのかもしれませんが。
- 無料であること
- スマホからも利用できること
- デザイン・UI
以上の点から「みんなでガント」というサービスを利用しています。
今探せばもっと良い別のサービスも見つかるのかもしれませんが、あまり探す気もないのでとりあえずしばらくはこのまま利用させていただくことになるかと思います。
利用方法・注意点
- 閲覧にはパスワードが必要です
<PCからのアクセス>
こちらが私の作成したスケジュールのページです→ http://minna-de-gantt.com/gantt/main/?cid=20EcXLDl9p
パスワードの入力が求められますので「katana」と入力してください。
<スマホからのアクセス>
アプリのDLが必要です。AndroidもiPhoneも専用アプリがあります。
Flashが見られるブラウザならいけるかも…?と思って試してみたのですが、筆者のスマホ(Androidのバージョン:5.1.1)からはドルフィンブラウザを利用しても見られませんでした。
アプリをDLしたら、「表ID」と「パスワード」が求められると思いますので、
「表ID:20EcXLDl9p」、「パスワード:katana」を入力すれば閲覧できます。
筆者のスマホからでは時々挙動がおかしくなります笑
- 都道府県/開催場所(建物名等)/展示・イベントの名前 *(あれば)展示される刀剣の内代表的なものの名称(*←をつけていない場合はゲーム未実装刀剣) という順番で書いています
- その展示・イベントの中で行われるギャラリートーク等の単発の催し物は一段下の行に記入 しています
具体的に表を使いながら説明しますと、ひとつめの実例がこれです
京都の/
北野天満宮で行われる/
青もみじ宝刀展という展示にて/
(刀剣乱舞実装刀剣である)髭切 他/
が4/16~5/13の期間展示される、という意味ですね。
常設展内での展示だったりする場合は展示名をちゃんと書いていなかったりもします…全体的に適当です笑
ふたつめについての実例画像です。
上記画像の中で1行目に記入している「刀-時代小説に登場する名刀たち-」という展示において、
4/24と5/15には講演が、4/17と5/8にはミュージアムトークがそれぞれ行われますという意味です。
イベントの行では都道府県~展示名まで省略し、展示名のかかれている行の下に続けて、イベント名の前に空白をひとつ空けてから書く、という形式で記入しています。
できればなにかしらイベントが行われているなら、遠出ならなおさら、せっかくですからそれに合わせてうかがいたいですよね。
できる限りこういったイベント事も表に記入するようにしています。
また、ひとつの展示の中で、ある作品が期間限定の展示の場合も同様の形式で記入しています。
- 現在発表されている展示情報を網羅しているわけではありません。
- 現在私が知っている情報の全ても反映できていないときがあります。
ひとつめは言わずもがな、すべてを把握はできていないと思っておりますので。
ふたつめについては、このサービス、無料での利用だと100行までしか増やせないのです。
その制約の中で、前述したようにイベントごとも記載しているので、必然、行が足りなくなるということもしばしば生じます。
あまりに有名な展示、あるいは毎年恒例の展示でみなさん把握してらっしゃるだろうな~といったものや、私がすでにうかがったことがあり再訪しない予定の場合などは表に追加していないことも多いです。
あるいは東京国立博物館など、常になにかしら刀剣が展示されているような場所も、ゲームに実装されている刀剣が展示されていない場合などは記載していないことが多いです。
- 文字サイズの変更、「名称」の幅を広くすること、並べ替えができます
文字サイズは拡大/縮小でパーセンテージを変更してください。
展示等の名称をフルで見たい時等、「名称」の幅は、エクセル等を使うときのように枠の右端にカーソルを持っていけば矢印のアイコンに変わりますので、ご自由にびよーんとしてみてください。
並べ替えについては、例えば開始日、終了日で並べ替えて見るということができます。
が、先ほど書いたように、ある展示内でのイベントごとには都道府県・展示場所・展示名を記述していません。
なので並べ替えてしまうと一体どの展示内の講演なのか、といったことはとてもわかりづらくなってしまいます。すみません。
- まだ予定段階(期間未定)の展示等も載せている場合があります
PCからだと期間を入力せずに名称のみ入力をした行を作成できるのですが、スマホアプリからの更新だと期間を入力しなければならないので、変な期間で予定段階のものが登録されている場合があります。
予定であることは「名称」を見ていただければ 「○月頃?」とかそういった記述になっているのでわかると思います。
また、例えば鶴丸のCVを担当している斉藤壮馬さんがナレーションを担当するプラネタリウムプログラムが4月半ばから公開らしいのですが、この場合、一応このあたりというのはすでにあるのだな~ということで4/15~4/30で仮登録したりしています。
あ、あと忘れていましたが、
- ゲーム関連、本阿弥関連、お能関連の予定も混ざる場合があります
注意書きが遅くなりました笑
- 開始日は正確ではないことも多いです
- 同月内でも、終了した項目はさくさく消しています
この表、1か月単位で過ぎた月を削除できるのですが、消してしまった月は期間として入力できないのです。
例えば、3/29~4/13という日程の展示を、3月を削除してしまってから入力することはできないので、4/1~4/13という形で、入力しています。
また、とにかく行数が足りないことが多いため、また少しでも軽くするために、日付が過ぎた項目は消しています。
そのため、過去の展示の情報を振り返るという使い方にはあまり役に立ちません。
それから一番大切なことですが、
- この表を鵜呑みにせず、必ず公式HP等で再度の確認をしてから予定を決定してください!
館の休館日等は反映しておりません。
当然ながら私が間違えて入力してしまっている可能性も大いにあります。
この表はあくまで参考程度にしていただいて、最後は必ず公式の情報にあたってから実際に乗車券を予約するなどの行動にうつしてください。
あと、実はこの表、誰でも変更・保存ができてしまうのです・・・。
先ほど述べた並べ替えなどをしても、「保存」しなければ変更は破棄されるのですが、どなたかが誤って、もしくは悪意でもって変更・保存しないとも限りません。
たとえそうなったとしても、私が変更した後にはバックアップをとるようにしているので復元はできるのですが、そうは言っても今見ているものがそういった第三者による変更が加えられていないものかは知りたいですよね。
- お手数ですが「履歴」の「更新時間」をご確認ください
基本的にTwitterのトップに固定し、更新した場合はそのツイートにセルフリプライする形で日時をメモするようにしています。
→更新チェック用ページのURLとともにつどツイートすることにしました。
刀剣展示等スケジュールまとめ(更新チェック用) - 平成の記憶 地域:日本全国刀剣のおわすところ
この日時が最終更新日時とほぼ一致していればその後改変は行われていないということがわかるわけです。
この辺の手間がかからない(管理者以外は閲覧のみの)サービスに移行したいなとも思うのですが、前述したようにその他の理由でもってひとまずは現状のまま利用するつもりです。
どなたかのお役に立てれば~などと言いつつ割とめんどくさい利用方法で恐縮ですが、多少なりともお役立ていただければ嬉しいです!
ゴザ切り雑感の登場刃物
ギャグのセルフ解説(寒)なんですけどとうじょうじんぶつ、って読んでね(寒)
私の書く記事のうち、ゴザ切りに関する話題でよく登場する愉快な刀たちについて書いておこうと唐突に思い立ちました。
まだ自分の切る用の刀がないので他の方の刀を貸していただいてばっかりなのです
「血まみれ」
みんな大好き血まみれちゃん
2尺1寸くらい 打刀拵 反りちょっとあり 重さ普通
名前の由来はこの刀がやってきたとき刀袋にも刀身にも柄にも血のような染みがあったからだそうで、皆に血みどろ血まみれ呼ばれています
確か私が初めて切らせていただいたのもこの刀
切りやすいし、型の練習にちょうどいい長さと反り
ただ最近は次に述べる「軽いの」に私は浮気気味
「軽いの」
多分2尺1寸〜もしかして血まみれよりちょい長いかな?今度ちゃんと見てみよう
鞘が蛭巻 反り普通にある 薄くて軽くてよく切れる
居合でゴザ切る時にはそれ専用に身幅広くってぺらっぺらのカミソリみたいな改造刀を用いたりするんですって。だからゴザ切るには薄い方が向いてるんだろうな〜めちゃくちゃ切りやすいです。
血まみれではどちらかというと刀の重さで切ってもらっていたけれど、この軽いのは刀の切れ味で切ってもらってるって感じ
力が抜きやすく適当に当たっても切れる切れる
最近はもっぱらこちらで切らせていただいてます
「つぐちゃん」
他の方の差料忠次。私と同じく血まみれで切りやすかったその方に向いている、血まみれに似た刀
でも血まみれよりちょい長めで、抜刀納刀するときはだいぶ長く感じます 2尺2寸とかくらいなのかな?
節刃がチャームポイントのかわいこちゃん
「重いの」
これまた他の方の差料 重い!美濃物なのかしら?
切れるのは腕じゃなくって刀がいいからなんだよー試してみる?って貸していただいた刀
普通に持つとうわー重!て思うんだけど、実際振ると重さは感じずスッパスッパ切れる、かと言って重さで切ってる感じもないという、不思議な使い心地
機会があったらまた貸していただきたいなあ
刀の勉強の方向性、スタンスについて
ここを見てなにかの参考にしてくださったり、なーんて方がいらっしゃらないとも限らないので、私の現在の刀に対するスタンスについて書いておこうと思います。当ブログを閲覧なさる際のご参考まで。
※2016年5月現在、勉強の方法を変更しております。
詳しくは以下の記事にて↓
きっかけは、会津兼定でした ~4.22兼定事件~ - 平成の記憶 地域:日本全国刀剣のおわすところ
刀の三要素
刀には三要素ありまして〜、なんてことがよく言われます。
- 武器=実用品としての要素
- 美術品としての要素
- 精神的要素
刀を見て怖い、と感じる方は武器としての要素を強く感じていて、美しいな、と感じる方は美術品としての要素を強く感じ取っているというわけです。
さて、あなたが初めて刀を見た時、一体どう感じましたか?
これはこれで個人的にとても興味深いので、コメントやらTwitterやらで教えて下さるとたいへん喜びますが、それはともかく、私は
刀って、面白!
と感じました。
当時も、ゴザを切るのに使った経験のある今現在でも怖いとは特に感じないのですが、美しいとも最初は特に思いませんでした。
ただ、「なんかよくわからないけどいろんな要素が含まれてて多面的に楽しめるポイントがあって面白そうだぞこれ」 と感じたのです。
その後、いわゆる丁子やらのたれやら、そういった基本的初歩的な表現に収まりきらない芦葉江の刃文を目にし、そこで一気に私の興味は「刀身鑑賞」に収束しました。
なんだこれは、と。
なんて表現していいのか全くわからんぞ、と。
でも、長い日本刀鑑賞の歴史、もしかしたらこれを表現する言葉があるのかもしれないし、そもそも衝撃を受けたほどこれは特殊なものではないのかもしれない…?
そんなようなことを考えました。
そこで私は何故か、「本を読んで勉強しよう」ではなく、「たくさんの刀を見て経験値を積もう」となったのでした。 (※何故かもクソも本を読むのが苦手だからです笑)
というわけで
私は現在、
- 姿、刃文、肌、働きをちゃんと見ることができるようになる (できれば様々な環境下でも)
という基本の基本に集中して学ぼうとしておりまして、例えばある刀工の作風の変遷やら系図、銘について、拵について、この刀の謂れは、誰が誰に贈って〜とかそういったようなことには、今はまだ敢えて手を出さないようにしております。
もちろん、教えていただけるのはとても楽しいですし、その場合はそれを理解・記憶しようと努めるのですが、自分から文献などにあたったりは今はしないということです。
なので、そのあたりを求めていらっしゃる方には全くご参考にならないと思います。まだそういうレベルに達していないので。
例えばですよ、こういう形の丁子を焼く癖が師匠から弟子に受け継がれている、とかいう事実を知ったって、「こういう形の丁子」をまずもって自力で見分けられなければあまり意味がないのではと思いますし、私はその「こういう形の丁子」をきっと見分けられないのです、まだ。
銘を伏せた状態で、予備知識なくぽんとそれがあったとしてもわかる。
そういうものに私は成りたいんですけれどまだまだ先は長いです。今はまだ刀そのものではなくて研ぎを見ている状態か、なんなら研ぎすらも見えていない状態ですから。
あ、あと、傷やら研ぎ減りやらについてもやたら気にしていると思われるかもしれませんが、それも刀身に現れていること全てが知りたい一心です。
いわゆる欠点を粗探しするような気持ちで見ている訳ではありません。というか今の私程度にいいも悪いもわかりません。
これは余談かつ憶測ですが、刀は美しいもの、あるいは美しくあるべきもの、という考えの裏には「美しくなければ刀でない」があったりもするのかなあなんて思いました。
そういう方からするともしかしたら、刀の欠点をわざわざ探してそこばっかり見るなんて、と思われるのかも知れません。
でも、私は最初、刀って面白〜!と思ってしまったので、ふくれも研ぎ減りも匂い切れも、そのすべてがただただ面白いのです。
数打ちも国宝も、電解鉄でも鋳造でも、もうなんでも面白いし、好きなのです。いい悪いなんて考えていません。
良し悪しなんてものが今の私のレベルでわかるわけないし、一般的にはよいと言われていようが悪いと言われていようが面白ければどうでもいいのです。
そんな感じで、一般的には欠点と表現されるものだとしても、私はどちらかというとある種の働きのような扱いで勉強・拝見しているので、そのあたりご理解下さいませ。
刀を拝見しに遠出することについて
あと、いろいろなところに出かけているのは、どんな環境下でもちゃんと刀身を鑑賞できるようになりたいからです。
もちろんただの旅行好きであることも理由の一端を担いますが、刀についてはそういった目的ででかけています。
・・・あとはオタクとしましてはゲームに実装されているキャラの元ネタの刀剣についてはキャラ解釈の一助になるかな、なんて下心のある目で見ていたりもするのですが、それはひとまず置いておきます笑
アドバイスをいただいたのですが、刀が見られるようになるには
- 一定の同じ環境で見ることに慣れてしまう
- いろいろな環境で見てみる
の二種類があるのだそうです。
前者は近場での勉強会・鑑賞会に参加することで、後者は各地の展示を拝見しに出かけることで経験値を増やしていきたいなあと思っています。
まとめ
なんというか、今ここにある物体=刀をまずは物理的に理解したいのですね私。
最初から物体を通り越して、その先にある逸話や伝説という名のデータに目をやるんじゃなくって。
そのあたりのことも調べ出したらすっごく面白いんだろうな~とは思いますし、頭のいい方はそちらでの知識を実際の刀身と結び付けてさらに目を肥やしたりできるのだと思うのですが、いかんせん私のキャパが小さいため、このあたり自分で意識して目的を絞らないと虻蜂取らずになってしまいがちなので、ひとまずはこういうスタンスで勉強していくつもりでおります。
あとは私が元々歴史の知識が全くありませんで、そちら側から攻めていくと結局そちらも勉強しながらになってしまうということも理由としてあります。
おそらく皆さん元々歴史の知識がおありだから、そういったところからの方が入ってきやすいのですよね。
刀の世界に長年いらした方がおっしゃっていたのですが、やっぱり刀の世界、刀身そのものというより歴史の方から入ってこられる、そちらの側面により興味のある方が昔から多いのだそうです。
私のように興味の対象が刀身に収束しているのはむしろ珍しいのだそうで。
なので、私は歴史を全く知らないし、周囲がそういう楽しみ方をしてらっしゃる方ばかりでついていけないことにとてもコンプレックスを感じていたのですが、それを話したらその方に、
「刀が好きでしょう」
(私) 「はい」
「じゃあそれでいいんですよ」
って言っていただけて、あっ私の今の興味の方向のまま進んでいいのかなーなんてちょっと思えるようになってきたので、こんな記事を書いてみました。
ゴザ切り(3回目)雑感
- 忠次
- 血まみれ
- 薄くて軽くて細身でちょい反りあるやつ
忠次について

- 来国俊に近い作風の短刀を、ただの物まねと見られないようにわざと焼いた
- そういう手癖
- 前述の末関の刀工のものを真似た
- 直刃を焼くのが上手だった師匠の堀井俊秀=師匠の物まねになっちゃわないためにわざと?
参加済みイベント・勉強会・展示等まとめ@2016
2016年に参加した刀剣関係のイベント、勉強会、展示等です。レポ・感想等書いたリンクを貼っていけたらいいなと思っています。
2015年分→今まで参加したイベント・拝見しにうかがった展示・勉強会等まとめ@2015 - 平成の記憶 地域:日本全国刀剣のおわすところ
1月
- 某日 @岡山、広島 江雪左文字@ふくやま美術館
- 13日 川崎晶平刀匠ミニトークイベント「日本刀の魅力と刀鍛冶の仕事」@SHIROBACO CAFE
- 16日 日本刀を持ってみよう@佐野美術館
- 17日 日本刀講座三回目@刀剣博物館 重要刀剣等指定展
- 26日 剣術ワークショップ
- 某日 へし切長谷部、日本号@福岡市博物館
- 31日 日本刀剣保存協会 多摩支部(初参加)
2月
- 某日 出雲、豊岡
- 13日 文化資源学フォーラム 布袋国広@足利市美術館
- 14日 第4回初心者講座
- 某日 火車切@佐野美術館
- 21日 第4回中原ゼミ(初参加)、世田谷刀剣会
- 25日 日本刀講座第4回@古石場文化センター
- 27日 日光一文字@福岡市博物館、蛍丸奉納鍛錬
3月
- 5日 多摩支部(2回目)
- 6日 奉納刀研磨プロジェクト説明会@岡山
- 某日 塚本美術館(3回目)
- 某日 ゴザ切り(3回目)
- 17日 日本刀講座第5回(最終回)@古石場文化センター
- 19日 日本美術刀剣保存協会 東京都支部鑑賞会(初参加)
- 20日 剣晴会
- 某日 ゴザ切り(4回目)
- 某日 ゴザ切り(5回目)
- 25日 大宮刀剣会
- 某日 トーハク(大般若等展示中×2)
- 某日 ゴザ切り(6回目)
4月
- 某日 某刀剣店にて鑑賞会
- 某日 広島
- 某日 ゴザ切り(7回目)
- 某日 ゴザ切り(8回目)
- 9日 トーハクオフ
- 10日 第5回初心者講座
- 某日 ゴザ切り(9回目)
- 17日 第5回中原ゼミ(2回目)→世田谷刀剣会(2回目)
- 某日 ゴザ切り(10回目)
- 22日 大宮刀剣会
- 25日 剣術ワークショップ(2回目)
- 27日 是風会稽古見学体験(初めて)
- 某日 ゴザ切り(11回目)、研磨(初めて)
5月
- 某日 第1回押形講習会(初めて)
- 3日 鎌倉能 小鍛冶
- 6日 土方歳三資料館 初心者講座
- 某日 刀ステ
- 21日 日刀保 東京都支部(初めて) テーマ:短刀
- 某日 映画日本刀 真田丸展 トーハク
- 某日 第2回押形講習会
6月
- 某日 刀ミュ
- 9-12日 福岡・熊本 蛍丸ツアー
- 15日 としま能 とうらぶコラボ 小鍛冶
- 17日 la kagu 末兼氏講演 第2回(初めて)
- 某日 刀を2口購入する(初めて)
- 19日 中原ゼミ
- 24日 侍ミュージアム 日本刀講座 第1回(初めて)
- 25日 刀剣私塾@澤田さん宅
7月
- 某日 研磨(2回目)
- 某日 刀剣茶寮(初めて)
- 8日 サムライミュージアム 日本刀講座 第2回
- 14-16日 金沢・富山
- 17日 刀ステ 衣装展
- 某日 刀ミュ スペシャルライブ
- 19日 日本アート評価保存協会スペシャルトーク「刀剣外装―日本刀の拵(こしらえ)―」
- 某日 トーハク
- 22日 la kagu 末兼氏講演 第4回
8月
9月
- 某日 3口目の刀を買う
- 某日 刀剣茶寮